高尚なアール・デコを堪能できる東京都庭園美術館

現在の「東京都庭園美術館」は、旧朝香宮邸を建物・庭園ごと美術館にしたものです。

美術館は19世紀末に流行ったアール・デコ100%の珍しい建物です。
朝香宮は妃殿下が明治天皇の内親王であったこともあり、一時住んだことのあるフランスから直接屋敷を造る材料を取り寄せています。

建物の設計はフランス人の芸術家アンリ・ラパンが担当し、他にもルネ・ラリック、レイモン・シュブ、マックス・アングラン等当時のアール・デコの巨匠達に依って壮麗な洋館が完成しました。

玄関、控えの間、大客室、小客室、食堂、各宮の部屋部屋、そして階段、照明に至るまで、総てに意匠を凝らし見るものは目を見張るばかりです。

私がこの庭園美術館を訪れた時は、西洋女性の衣装の歴史に関する展示が行われていました。アール・デコの華やかな館内によく似合う展示内容でした。

しかし、どうしても展示より各部屋の意匠に目が行ってしまうのは仕方のないことでしょう。アール・デコ建築としては新宿の伊勢丹などもそうですが、凝りに凝った内部を建設当時そのままに使っているので、アール・デコについても理解することが出来、また華やかなりし時代を偲ぶことも出来ます。

また、広い庭園は和風と洋風とがあり、和風庭園には茶室も残されています。

この美術館は、展示をせずに屋敷自体を見学できる期間を1年に1度設けていますから、そんな時に訪れるにも良いと思います。

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